鶴屋開店休業回転ベッド

あたしの創作世界の基盤。だけどとてつもなくフレキシブルでヨレヨレにブレてる。キャラが勝手に動くんだ♪

明とかおる ※R15

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明は二つ年上の幼なじみである。
あたしが12のとき、あいつの部屋に
勉強を見てもらいに行ったら
ベッドの上で男の子と裸でプロレスをしてた。
これは大笑いしながら本人が言ったこと
なんだけどね。古代ローマではオリンピック
の競技を全裸でやったって。今の俺たちの
プロレスごっこもそのオマージュだって。
明の目には一点の曇りもない。
まあ、そんなとこに惚れてる。
え、バカなとこじゃなくてさ。
潔くキッパリと、バカをいうところよ。



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でもあたし、見ちゃったんだよね。
明が相手の男の子と舌と舌でペロペロ
したり、体を舐めあったりしてるとこも。
そんなことをしていやらしいのは薄々
わかるものの、最終的にどこに行き着くのか
よく知らなかったあたし。
ペロペロしてみたいなあって
すごく興奮しちゃったんだよね。

つぎの週に明の部屋に行くとき
ふわっとして、捲りやすくて
はだけやすい服を着た。
だって舐めてほしかったから。
なんだろね。
あたしたち、ぜんぜん普通の幼なじみ
だったんだよ?
あたしがいくらコーフンしたところで
空回りだよね。

「かおる。かわいいな。」
いつもよりふわっとした格好が
好みだったのかな。褒められてうれしかった。
んだけど。違ったの。

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「お前、欲情しちゃってんだよな。どうする?
俺はわかるよ。お前がされたいこと。
お前が黙っててもお前が一番やられたいとこ
やってあげる。たくさん舐めてやるよ。」
言い終わるか終わらないかで明はあたしの
耳にキスしてきた。いや、あれはキスじゃ
なくてしゃぶりついてさんざん舐め回した
だな。もうあいつのペロペロキャンディーと
化した自分の耳からすごい信号が体を
駆け巡って、解剖して電気を通されたカエル
みたいにぴくんぴくんしちゃった。
そんなあたしの体を抱き締めてなおも耳から
首筋に激しい舌使いは続くの。
肩をペロペロされてるあたりでもう
あそこがズキズキ。
降参しようとして座ってたベッドに
明に背中を向ける形で倒れこんだ。
明はあたしのキャミを下まで下げて
こともあろうに背中を舐め始めた。
あたしは悲鳴みたいな声をあげて
体をくねらせてた。
喘ぎつかれるくらいに身体中を舐められた
あたしはベッドでぐったりしてた。
「どうせ、こないだ覗いてたんだろ。
女の子はおませだね。気持ちよかった?」
急に体を離した明に、なんだか寂しくなった
あたし。もしかして、あたしじゃ嫌なのかなあ
って。もっと舐めてて欲しくて。
明ぁ。もっと、して。
あたしみたいな子どもじゃ、いや?
明はすぐに正面からあたしを抱き締めて
やさしく唇にキスをしてくれた。

パンツを脱がされたとき
ああ、やっぱりそうなんだ。って思った。
だって、その奥で自分が求めてるんだもん。
あたしの喘ぎ声がうるさかったからか
途中から明はずっとキスであたしの口を
塞いでいた。さすがに挿入されてからは
痛みからの悲鳴だった。それもやさしく
キスで塞いでくれた(笑)


あたしは恥ずかしかった。
こんなことは好き合った男女がするもので
欲情しちゃっただけでするものではない。
なんていけないことをしたんだろうと
あたしの目からは涙が溢れた。
「俺は男も女もOKだけど、たった今から
女はかおるだけ。というか、かおるを
こんな風に感じさせんのは俺だけって
ことにしてくれない?」
なんだか。複雑。
あたしは、明が他の男の子に同じことしてたら
どうしたらいいの?
かおるも、女の子と感じ合えばいい。
じゃあ、他の男の子とこんな風にしたら?
許さないね。
どうして?
だってさ、かおるはもう、俺の女だからさ。
おれの、おんな?
俺とお前は一緒にセックスして、満足して、
お互いをもっともっと好きになるんだよ。
え?あたしのこと、好きなの?
明はにやにやして答えない。
「お前、いっちょまえに人を誘惑しておいて
ピンのこないこと言ってるなあ。」
誘惑?ああ。あたし、舐めてほしいって
思ったもんね。舐めやすい格好したし。
でもよくわかったね。
「お前、マジで他の男にそんな顔見せんじゃ
ねえぞ!わかったか?!」
あたしは明から言わせるとエッチな誘惑顔を
していたってことなのかな。

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まだあたしは彼氏だとか付き合うとか
よくわかんなかったから
寂しくなったら会いにいって
明を感じて帰ってくる。
セックスフルコースするときもあれば
手にやさしく触れるだけのときもあるけど
不安なとき、胸が暖かくなって気分がとても
上がった。あたしにとっての明はそんな存在
だったのだ。
あたしはあいつと同じ中学に入学した。
剣道部に入って練習に打ち込んだ。
明はそんなあたしを見に来ては
相手をしてくれることもあった。
明はサッカー部に入っていたけど
もともとは剣道と空手をやっていた。
近所の道場に一緒に通ってたこともあるのだ。
明は初段を取ってやめたけど
ずっと練習もしていないわりに
あたしに的確なアドバイスをくれた。
今までわからなかったけど、明は
剣道はもちろん他のことでもあたしの
二歩も三歩も先を行っている。
それを感じさせずにさりげなくあたしに
手を差しのべて引き上げてくれる。
あたしは毎日のようにあたらしく
明を好きになっていったんだ。


相変わらず時々は男の子と交渉を持つ明。
そのあとにすごくすごくやさしいから
もろわかりなんだけど。
あたしはオールOKでもないけど
浮気と責めるつもりもない。
たまに竹刀でお仕置きはするけどね。

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あたしがあのとき
明に欲情しちゃって
誘惑しちゃったりして
セックスしてもらったの
今思えば大正解だった。
こんなに素敵な人を
あんなションベン臭い女の子が
早々とキープしちゃったなんて
すごくない?
なんて明に言ったら
俺も、元々お前をオカズにして
何度もオナニーしてたからって。
んもう!はじめから言ってよ(笑)