鶴屋開店休業回転ベッド

あたしの創作世界の基盤。だけどとてつもなくフレキシブルでヨレヨレにブレてる。キャラが勝手に動くんだ♪

仲直り中 ※R18

「美月。」
「なあに?」
「愛してる。」
「…あたしもだよ。」
「かわいい。」
「んもう。亮ってば。」
「離れてかないで。」
「離れないよ。」
「だいすき。」
「あたしもだよ。」

二日酔いの症状も軽くなってきた
日曜日の午後だった。

昨日は忙しかった。

挑発されて、まんまと嫉妬に狂い

美月に当たり散らして泣かせて

美月が出ていけば自己嫌悪で酒に逃げ

べろべろによっぱらって

息子に呆れられ

帰ってきた美月に甘えて酔い潰れ

寝ている間に戻して
美月に風呂に入れてもらい

戻してスッキリしたのか
真夜中から二連発を決めた。

朝は7時に目覚めるも頭ぐるんぐるんの
二日酔いで立ち上がれず。

美月が布団まで味噌汁を運んでくれた。

半身を起こして汁をすする。
お腹に温かいものが入ると少し楽になった。

それから昼前まで眠って復活。
いま、ココ(笑)

リビングでふたりぴったりと寄り添う。

唇はほとんど常に触れている。

囁く時には少しだけ唇を離す。

動く唇は相手の唇を爪弾くようにして
お互いの胸を熱く高鳴らせる。

「亮?」
「何?」
「なんか、食べれる?」
「美月なら何人前でも。」
「んん。もう。ばか。」
「茶漬けくらいなら行けそう。」
「わかった。なんか食べた方がいいよ。」
「その前に。お前を食う。」
「ん。オオカミなんだから。」
「愛してる。」
「ん。んふぅ。んんっ。」
「感じてる。」
「ばかぁ…ん。」




「だーーーーーッッ!!何してんだよ
この熟年夫婦はッ!!!」




渉はリビングで雄叫びを上げた。


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仕方なしに夫婦は唇を離した。
美月は膝でクッションを抱えて可愛く
座り込んでいる。
亮はそんな妻に鼻の下を伸ばす。

渉はやっぱり自分の両親が男と女で
お互いを求めあうなんてどうしても
正面からは受け止められなかった。

「仲直りしてんだから。邪魔すんなよぉ。」

亮が拗ねて口を尖らせる。

「酒に飲まれるようなやつに悪態つかれる
筋合いねえっての!!」

「じゃあお前は俺と美月が仲悪い方が
いいってのかよぅ!」

「良すぎんだろうが!幾つだよあんたら!!」

「よんじゅうはっさい。」
亮はニヤニヤしながら臆面もなく返事をする

「もうさ。別に夜中に静かにしてもらえれば
俺は干渉しないっていったろ?リビングは
パブリックスペースだからさ!しかも
真っ昼間だろう?チューする勢いでくっつくの
やめてもらえんかなあ?なあ!」

亮は大きく頷くと美月をお姫様抱っこして
寝室に下がっていった。
「あ、渉ー!部屋帰るときはリビングの電気
消してよね!」
美月が運ばれながら顔だけ渉に向けて話し掛ける。
「よろしく~♪」
夫婦は真っ昼間から寝室にトンズラを決め込んだのだ。

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渉は呆れ返る。
「真っ昼間からおっぱじめるんじゃねえだろうな?!」
バッキャロー!!
渉はもう両親の一挙手一投足が許せなかった。



「渉は相変わらず思春期だねー。もう21だってのに。」
亮は寝室である和室の引き戸を足で開け閉め
するとお姫様抱っこの美月に激しいキスをする。
美月も亮の首に手を回して抱き寄せて
なおも激しく食べるように亮を掻き抱いて
しがみつくようにキスする。
「ああん。とおるぅ!」
「みづきぃぃ!!」
ふたりとも止まらない(笑)

渉はやっぱりダメだ。
どうしてだろう。
母親の垣間見せるオンナの部分が
許せないのだ。
逆にそれをいち早く見出だしてしまい
反応する自分にも腹が立つ。
バカじゃねえの。あのふたり。
いつまでも父は母のオンナにチヤホヤし
母はオンナ丸出しで父を愛している。


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何でだ?たまらなくフケツだ。
何で俺はあのふたりの息子ってだけで
こんな気持ちになるのだろう。

というか。
あの母親はボインの友達には男だ。
いや、俺たちや月美たち、明穂や洋にも男だ。
賞平君には妹だから少し女だが、他の先生にも
勿論生徒にも男だ。

なのに。
父に対してあんまりにも女過ぎる。
自分たちには決して見せない、女だ。
なんでだよ!
もう、母さんはカッコイイ男で、いいよ。

一方、あのオヤジはずっと昔から
母をオンナノコだと言い張り
かわいいと譲らず
いい女だと言って離さないでいる。

たまに昨夜みたいなことがあって
二人の仲が拗れると
そのあと間髪入れずに激しくイチャイチャ
し始めるのだ。
先ほどのようにパブリックスペースでも
お構い無しである。
節度をもてよ!
そしてそんなイチャイチャすんのは
俺がいないところで
俺にわからないようにやってくれ!




「美月はさ。ほんとに歩にキスされたの?」
自分達はキスどころじゃないことを
昼間ッから畳二畳分くらいで展開中なのだが。
「触られた。くらい。」
亮は抗議するかのように
腰から動いて奥まで侵入する。
「あんっ!」
美月は苦しげに感じると亮にしがみつく。
「あん。だって。気がついたらチュッて」
亮はくいくいくいと三回突き上げる。
「きゃあん!あん!あんっ!」
「感じたのか?」
亮はもうさほど嫉妬はしていないのだが
ことば責めに使えるなと思ったのだ。
「あるわけないじゃない」
腰を引かず奥に差し挿れたままで
グイグイと腰を回す。

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「やあっ!はあんっ!やッやッ!」
すごく辛そうだ。あと、もう少しかな。
亮はまだ自分まで果てるつもりはなかった。
「ッ!やああんっんっ……くはああん!!」
美月がいやらしくよがりながら絶頂に行き着く。
よほどよかったのか、快感をもてあまして
ジタバタと鍋で煎られた豆のように弾ける。
「あん!いや、いやあ!」
「あフッ!!」
やられた。これは吸いとられたと言って
いいだろうな。ドクドクと注ぎ込みながら
亮は恍惚とした。ああ。たまらん。
それでもすぐに美月の乳首に吸い付くと
「あーッンンッ!!」
激しく反応して愉しい。
ぬお!もう50を目の前にしてなんていいオンナか!
黄昏の空の色に、太陽が黄色く見えるなんて
言葉を思い出していた亮だった。