鶴屋開店休業回転ベッド

あたしの創作世界の基盤。だけどとてつもなくフレキシブルでヨレヨレにブレてる。キャラが勝手に動くんだ♪

賞平と浅海 ※R18

「ねえねえ賞平くん!あれ持ってない?」
村雨浅海は担任教師のいる理科準備室に
素晴らしい俊足で駆け込んだ。
「あ。誰もいない。」
準備室はもぬけのからで、理科室側では
美月が器具の整理をしている。
「あ、村雨さん。」
「美月先生!こんにちは!」
中学の時の担任教師、一言では言い表せぬほど
世話になった美月には浅海も礼儀正しく接する。
「賞平くん?今日はずっと職員室だって。」
「ありがとうございます!」
浅海は身を翻してあっという間に走り去る。
「有り余ってるね。あの子も。」
美月はため息をつくと、また手元に目線を落とした。

「坂元先生。」
職員室ではさすがに浅海も気を使う。
「あ、浅海か。なんだー?」
賞平は書類から目を離さずに訊いた。
「あれ、持ってない?」
「あれ?」
「あれ、よ。持ってたら一つ、ううん三つ
くらいくれたらありがたいんだけど。」
「あれって何?」
多少苛立ちながら賞平が聞き返すも
浅海は歯切れが悪い。
「言ってもいいんだ?」
「言ってもらわなきゃわからんよ!」
「だから、コ*@>^」
「聞こえないよ!もっとハッキリ言えって!」
「コンドームよ!一つじゃやっぱり足らないわ」



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「勘弁してくれよ。あんなデカい声で!」
賞平は男性教師用のロッカーへ向かう。
浅海はちょこちょこついて歩く。
「なによ。賞平くんが声張れって言ったん
じゃないの。」
「それにしても!教師にコンドームねだりに
くる女子生徒は前代未聞だよ!!」
「持ってるあなたも大概じゃない。」
「そんなこと言うとやらないぜ?」
「ああん。それは駄目ぇ。」
「へんにいろっぺえ声出すなよっ!」
賞平はこの村雨浅海という女子生徒が
苦手だった。美月が中学で面倒を見ていた流れで
自分が担任を持っているが
あっさりと色気とは無縁な顔立ちをしている
くせにとんでもなくエロい表情をするのだ。
オンナノコ全開で誘うタイプとは違う。
別に賞平のことはどうでもいいのが分かる。
放っておいたら目の前でオナニーでも
おっ始めちまうくらいのエロさなのに
見てるこちらがコーフンしているのを
平気で無視する。そんな感じか。
「賞平くんは奥さんいるんでしょ。なんで
学校にコンドーム置いてあんのさ。誰と
セックスするの?」
「まとめ買いしたやつをなんとなくロッカーに
入れてただけ!使おうと思って置いてある
わけじゃねえよ。」
「ま、そういうことにしとこっか。」
「お前こそ、蒲生と今からセックスか?」
「ん。そう。やっぱり一回じゃ満足出来ない。」
「お前こそ、ロッカーにグロスで突っ込んどけよ。」
「今度からそうするわ。さんきゅ。」
浅海は体つきも決して色っぽい訳ではない。
バストサイズも平均的な見た目だし
ウエストからヒップにかけてのラインも
そう艶のある方ではない。
「お前が頻繁にセックスって、信じられないな。」
「第2体育館の横の用具倉庫でやるよ。」
「え?」
「見に来れば?百聞は一見にしかずじゃない。」
「はあ?!」
「コンドームのお礼。」
情けないが、賞平はドキドキして
どう言い返したものか思い付かなかった。

「遅かったな。」
蒲生は浅海を待ち兼ねたという風に
抱き締める間もなくキスして
胸を激しく揉み始めた。
「ん、んふぅん。はあっ。」
浅海は満足げに感じ始めた。
いっちょまえの声上げやがる。
浅海がわざと細目にあけた引き戸から
覗き見する賞平。

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娘が生まれたばかりでセックスはご無沙汰だった。
くそう。なかなか刺激的だな。
「あ、ああ、イッちゃうよう!」
「なんだよ。早いな。」
「はあっ!はああん!!」
「うふふ。」
絶頂に達した女に尚も奥まで突き上げている
ようだ。いやらしい音がやまない。
「あ、あはあっ!す、すごぉい!!」
「イクぜ。」
「あ、あ、んあああんっ!」
「う、うふうっ!」
ふたりの動きが止まった。
同時に乱れて同時に落ちた。
浅海が余韻に浸りながら蒲生に甘えている。
「ねえ。雅也。」
「なんだ?浅海。」
「もっと!」
「大丈夫だよ。もっと狂わしてやる。」
「嬉しいっ。」


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二人はほとんど制服を脱がずにセックス
しているのだが、さすがに胸を責めるときは
セーラー服を捲り上げて、肌を露にする。
浅海の胸は意外にも豊満で、ブラから
出されて重力に逆らうようにいやらしく揺れる。
蒲生は本当に楽しそうに浅海を愛撫して
浅海は必死に蒲生を掻き抱いて
しがみつくようにしてよがり叫ぶ。
浅海はただ叫ぶしかできなくなる。
首を激しく横に振って乱れる。


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賞平は全部覗くつもりはなかったが
体が硬直して離れられなくなってしまった。
「ねえ。キスして。」
「今日は叫びっぱなしだったよな。どうした?」
「なんだかエッチな気分だったから」
「まさかどなたかご招待してるとか?」
「違うわ。雅也。それとも、3Pにしたい?」
「ばか。変態趣味の女はお仕置きだよ。」
賞平は間男の気持ちを疑似体験させられ
ギクシャクとした足取りで体育館を離れた。


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「んふ。どこまで見ていたの?」
悪趣味だ。こいつとんでもない女だな。
セックスが終わったならさっさとふたり
イチャイチャしながら帰れっつーの。
わざわざ俺がどれほど興奮しながら覗いて
いたのかを確認しに来やがった。
「蒲生は?」
「帰ったわよ。」
「お前は何してんだよ。」
「先生がどのくらい楽しんでくれたか
アフターケアよ。」
「何いってんだ。」
「でも本当に覗くとはねえ。コーフンして
もらえたかしら。どう?あたしの感じた声。」
「いっちょまえでした。」
「んふ。ありがとう。」
今のは、すこし可愛かった。
賞平は素直に感想を述べる。
「セクシーだった。下手なエロビデオより
よっぽど刺激的だった。」
浅海は嬉しそうにすると頬を真っ赤にした。
「なんか、正面切って褒められると恥ずかしい。」
「いい女だ。」
「ん、もう!やだあ!感じてきちゃうよ!」
浅海は照れて賞平を突き飛ばす。
浅海は運動神経がずば抜けている。
身体能力もかなり高い。
力としなやかさを兼ね備えたバランスの
取れた体から繰り出される突きは
賞平のような大柄な男もよろけさせる。
「お前、そんなに奔放に生きてて、要らん男に
ヤラれないのはその力のお陰なんじゃないか。」
「あたしに疚しい気持ちをもつ男なんか
いないよ。普通は引くでしょ?うふふ。」
確かにな。
「先生とだったらいいかな。一回くらいは。」
「はい?」
浅海は悪戯な発言を撤回もしなければ
掘り下げもしてこない。
多分賞平なら、蒲生のパンチを受けきれると
思ったんだろう。蒲生もただ者ではない。
賞平も、あんな風に鳴かせてやるのも面白いと
想像した。
これは今晩のおかずくらいにはなるかな、と。