鶴屋開店休業回転ベッド

あたしの創作世界の基盤。だけどとてつもなくフレキシブルでヨレヨレにブレてる。キャラが勝手に動くんだ♪

秘め事詳細※R18

リビングには食事のとき以外
家族が揃うことは少なくなってきた。
夕食が終わって、テレビの前から三々五々
散っていく男どもを横目に見ながら
洗い物をして明日の朝の下拵えをして
炊飯器のタイマーをセットした。
あ。1日終わったなと思う瞬間だ。
美月はデレッとしてひとり、
テレビの前で足を放り出して座り込む。

そこへ、亮が戻ってくる。
ニヤニヤしている。
なんだこいつは。何を企んでいるのかは
だいたい予想がつく。が。
キョロキョロとあたりを見回し
足音を立てぬようにこちらに来る。
美月の背後に座った亮は
後ろから抱きすくめる。
ほとほと嫌になるのだが
亮はこれが大好きだし
美月は情けないくらいに感じてしまう。
これをされると力が抜けて、どうにでもして
なんて思ってしまう。

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「あぁん。」
まずい。息子たちは部屋に帰ったとは言えども
いつまたリビングに現れたとしても
文句は言えないのだ。
亮の手が胸に回る。手のひらで包み込み
ゆっくりと回し揉む。
「んあぁん。や、やあ。ん。」
面白いようによがり声をあげる自分に
美月は眉間にしわをくっきりと寄せる。
何とかしないとのっぴきならない事態に
陥り修正が効かなくなる。
ダメだって!リビングで始めちゃ。
これもまったくの予想通りの展開だが
亮は後ろから美月の耳たぶをぺろりと
美味しそうに舐める。
「はあんっ!」
まずい。
痛いくらい感じてきちゃった。
「もうやだったらあ!亮のばかばか!
んもう、やめてよぅ!」
こんな拒み方でやめてもらえるとは
思ってもいなかったが
逆にやる気にさせたようで
亮の指は美月のあらぬところをなぞり始める。
「うふ。すごく濡れてるよ?」
「あん!もううるさいよっ!」
美月はプライドをかなぐり捨てて
亮に懇願するのだった。
「お願い。ちゃんと寝室で抱いてよぅ。」
亮は美月の首筋に跡が残るほどに吸い付いた。
「いやああっ。」
寝室で仕切り直すまでの間に
美月はかなり出来上がってしまう。
「うふ。柔らかくて、キツくて、吸い込まれる。」
亮は美月の性器を褒め称えながら
息を荒くしていく。

こんな調子で亮は愉しそうに美月を弄ぶ。



ある日突然に美月は憤慨する。

「あたしばっかり我慢してるじゃない!」

よがらせられて、声を我慢して
ハラハラドキドキしているのは自分ばかり。
これが不公平以外の何者だろうか。




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寝室で、美月は亮の後ろを取った。
亮は、すこしだけ。身動ぎをして
かすかにため息混じりの声を上げた。
「どうした?美月。」
「最近、亮はおいたが過ぎるよ!
リビングではあんなにしちゃいけないの!」
亮はまったく堪えていない感じである。
「あんなにって何を?」
「後ろから抱きすくめてきたり、耳たぶを
舐めたり胸に手を回して揉んだりもお全部!」
美月は自分で言葉で説明しながら感じてしまう。
バカだ。
今夜は、この愛しい男に感じさせられて
切ない声を上げるのは後回しだ。
ちょっとはしつけないと
電車で痴漢プレイとかされたらかなわない。
心の奥で何かが反応する。
美月はあわてて首を振って正気に戻る。

「今夜は亮に我慢する者の辛さを、たっぷり
あじわってもらうんだかんね。」
「美月は、我慢してたんだ?俺に、されるの
嫌なんだ?」
亮がすこし拗ねて見せる。美月は亮の背中に
乳房をすりつけた。
「嫌じゃないに決まってんでしょっいつも
恥ずかしいくらい濡れちゃうんだから!」
「じゃあ我慢することないじゃん。
俺は美月の感じてる声、スッゲー興奮するよ。」
美月は亮におぶさるようにして
うなじに頬を寄せた。
「んもう。亮はしょうがないひとだよね。
だけどあたしはリビングでしたくないの!
あそこでアンアン言ってるうちに
あいつらがテレビ観に来たらどうすんのさ。
卓ならまだしも渉だったら面倒だよ。」
亮はにやにやしながら美月の方を見る。
「一つ確認。あれで美月は声、我慢してたんだ?」
美月は真っ赤になって亮の頭を叩いた。

「とにかく!亮もちょっとは我慢を覚えるの!」
美月は亮も弱い耳たぶを舐める。
亮はぴくんと感じているようだが
声を我慢するには至らない。
美月はしょっぱなこれでは、と迷ったが
声を我慢する体験をさせるには
これが一番効率が良い罰なのだ。
美月の指が亮の胸を滑る。少しだけ
乳輪や乳首の先をくるくると弄んだが
亮は息を弾ませただけで声をあげるには
まだまだといったシチュエーションである。
意を決して美月は、亮の股間に指を滑り込ませた。
「あうっ。」
瞬時にはじけるような硬さを帯びた
亮のペニスは美月の手に吸い付くように
頭をもたげた。
包んで、締め付け、擦る。
しごき始めると亮はとても息を荒くした。

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「美月。あ、これは反則だよ。ん!」
「これをリビングでやってないだけ有り難く
思いなさい。」
美月は亮の耳たぶを甘くくわえると言った。
「声を出したら駄目よ。」
「あふう」
美月がしごきながらも袋まで弄ぶに至り
亮は声を我慢しすぎて辛いと言ったように
身体をくねらせ始めた。
「か、勘弁してっ!」
そもそも亮だって感じやすいのだ。
若い頃、手相を見てやるといって生命線や
感情線やらを優しくなぞってやると
真っ赤になっていた。
可愛いわ。なんか美月にも感じて声を上げるのを
我慢している様子の可愛さがわかってきた。

感じさせられる側の多い美月。
そりゃ挿入してから動いていれば
亮も気持ちが良いのはわかるし
それがセックスの意義だと理解していた。
感じている様を見ているのはまた違う
自分の他の部分の快感を満たすのかもしれない。
「んふ。亮ってばかわいいよ。」
「あっ!んふぅっ!く、くぅっ。」
いつもこんなギリギリの亮を見ているときの
自分はイキそうになってるから
良くはわからなかった。
つらそうで、すごくイヤらしい顔をしてる。
美月は少し正面の亮まで身を乗り出して
唇を吸った。
亮は派手に身体を震わせた。
フィニッシュ間近に、美月は亮を口に含み
カリに舌を立てて舐め弾いた。
「う、くう!だ、だめ、イッちゃう。」
「いいよ。飲んであげる。」
どくどくと脈打つとじゅうじゅうと精液を
発射する亮。美月は喉をならして暖かい液を
飲み下すと亀頭にくちづけしながら
残りを吸い上げた。
亮は100mを何本もダッシュしたみたいに
息を荒らげて美月にのしかかる。
美月は柔らかく抱き締めてキスした。

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「な、なんか、すごいサービスだった。」
「可愛かったよ。」
「男って女から可愛いって言われるの
そんなに嬉しくないんだぜ?」
「じゃあ、素敵だった。」
「結局、美月は何がしたかったんだよ。」
「えへへ。セックス。」
しばらくすると亮が上になり
普段通りの愛撫がはじまる。
美月は素直に感じて声を上げた。