鶴屋開店休業回転ベッド

あたしの創作世界の基盤。だけどとてつもなくフレキシブルでヨレヨレにブレてる。キャラが勝手に動くんだ♪

セカンドラブ2※R18


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「感じてるね?うしろで。」
ベッドの中で、自分が今まで何をして
生きてきたのかさえ忘れるくらいに
激しく抱かれた。
美瑛は一緒に手探りでセックスしてきた
渉とは全く違う愛撫と体位と熱さと動きに
翻弄されて、それに満足する自分の体に
戸惑いを隠せなかった。

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「いや。恥ずかしいわ。」
「気持ち、いいんだろう?」
「これ以上感じたら、溺れ死んじゃう。」
「大丈夫。死なない程度にしてやるよ。
死ぬほど気持ちよくしてやる。」
「あ、あああん。」
「ほら。もうこんなに開くじゃないか。
いつもアナルでしてたの?それともオモチャを
入れてた?」
「アナルセックスは、彼のがもたなくて。
すこししか。」
「なるほどね。」
美瑛のアナルにプリッとして硬い亀頭が押しつけ
られる。
「ひああん!」
「ピクピクしてる。すごいな。いくぜ?」
同時にヴァギナにはやさしく指が侵入してきた。
花びらのふちを露で弄び、奥の浅い凹凸の
天井を前後に圧迫するように刺激した。
「あ、あう!ふああんっ!!」
「んふふ。確かに、若いのじゃすぐイッちまう」
「あ、ああ!いや、出ちゃうっ!」
そう叫ぶとほぼ同時に潮を吹いた。

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「う、すげえ。なんていい体だ。」
「いや。恥ずかしい。」
「すごく魅力的だ。堪らないよ。」
「からだ、だけなんて。いや。」
「美瑛。」
美瑛は誰かに、自分を愛してほしかった。
抱かれるのは気持ちよかったが、体を愛でて
もらうだけなんて、悲しすぎた。

「君は、俺に体以上のものを求めてくれるんだ?」
久し振りにイキつかれてくったりと腕枕に
身を任せた美瑛に、やさしく話しかける。
「男の人は、抱いてくれてるときはやさしい。
でも、それだけだなんていや。」
逆に美瑛はもうこれ以上、体だけの交わりは
耐えられないと思う。
感じる自分に罪悪感まで抱いてしまうだろう。
「じゃあ、君は、俺と一緒にいてくれるの?」
美瑛はゆっくり頷く。
「あたしも、幼馴染みの彼に振られたばかり
なの。寂しくて立ち直れなくてうじうじしてた。」
「そうか。俺たち、おんなじだな。」
「でも、迷惑ならこれきりにして。」
「俺なんかで、いいのか?こんな中年男で。」
「あなたは素敵だわ。」
「名前で、呼んで。」
「じゃあ。蒲生さん。」
「苗字じゃなくて。名前だよ。」
「雅也さん。」
「美瑛。これから、よろしく。」
たっぷり可愛がってあげるから。
雅也は美瑛の耳を食べ始めた。
美瑛は体をくねらせて感じ始める。
「いや。あ。感じすぎて痛い。」
「待って。すぐ、入れてやる。」
雅也は自分のぺニスに手早くコンドームを
被せると、美瑛のヴァギナにヌプヌプと
挿入した。
くっと奥に入れると半分引き抜き、また奥に
捻り込む。リズミカルに繰り返すと
美瑛が悲鳴のようなよがり声をあげた。
「美瑛。好きだ。俺がこうしてずっと
抱いててやる。離さないよ。」
「うれしいっ。」




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だいぶ遅い時間になっていた。
雅也は美瑛を自宅まで送り届けて
例のごとくハグをたっぷりして
唇を吸い合って別れた。
美瑛が家に入っていくまでを
見守ると、車に乗り込む。
ふと、横を見ると懐かしい顔があった。
「あれ。蒲生くん?!」
「美月先生?」


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美月は友達の家で久し振りに飲んでいたと言う。
「送ってあげるよ。乗れって。」
「近所だよ?」
「タクシーじゃないから乗車拒否はしないよ」
美月は好意に甘えることにして後部座席に
お邪魔した。
「美月先生はどこに住んでるの?前のアパート
じゃないだろ?」
「その前のアパートの隣に越したんだ。
おなじ大家さんの4DK物件に移ったの。」
「へえ。子どもはあの双子ちゃんだけ?」
「そう。もう大学生だよ。」
「俺は離婚して実家暮らしなんだよね。」
「そ、そうか。うん。」
美月の顔がみるみる曇る、
「浅海、附属第二で体育の先生してんだ。
会うことなんかあるの?」
「最近、よく会うよ。村雨さんとは。」
「あ。じゃあ、知ってたんだね。」
美月は居心地悪そうに、申し訳なさげに
下を向いてしまった。
「浅海、元気でやってる?」
「あ、ああ。そりゃ、もう。」
「美月先生。なんなのさ。そんなに気使うなよ。」
「え、えへ。」
「なんかあったのか?浅海に。」
「なんかとは?」
「美月先生?!言え!何か隠してんだろ!!」
「隠すことでもないけどわざわざ言うことでも
ないんだよ。」
美月の歯切れの悪い言い方に雅也が苛立つ。
「じゃあ、わざわざでいいから言え!」
「がもちゃん怖いぃ。」
「ぶりっこすんじゃねえ!」
「目がマジだね。分かったよ。」
「ごめん。美月。悪かったよ。つい熱くなって。」
雅也は車を路肩に止めて、美月の頭を撫でた。
「村雨さんはあたしの義理の娘になる。」
キョトンとした雅也に、今度は美月がそっと
手を伸ばしてやさしく頭を撫でる。
「うちの長男と結婚する。」
「さっき大学生って」
「ん。妊娠したんだ、彼女。」
「マジかあっ?!」
「ん。マジだね。」
「……ちっくしょう。やられたなあ。」
「色々あったんだよね。」
「ごめん。待たして。車出すから。」
雅也はがっくり肩を落として、ノロノロと
車を発進させた。


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美月は家の前で車を降りた。
「ありがと。がもちゃん。」
雅也も追いかけるように車を降り、
美月に抱きついた。
「なんかすげえ敗北感。」
だいぶ年上の姉に甘える末っ子のような雅也。
「よしよし。元気だしな。」
美月は雅也の背中を優しく撫でた。
「あれぇ。美月って背縮んだ?」
「がもちゃんが大きくなったんだよ。」
しばらく二人抱き合っていると
玄関のドアが開く。
「美月。遅いから迎えに行こうかと」
亮は美月が男と抱き合っているのを見て固まる。
「あ、亮。これは教え子!教え子だからね!」
雅也もあわてて美月から離れて亮に会釈をした。
「村雨さんの元旦那。」
「え?!」




「大丈夫だから。俺ももう、彼女出来たし。」
美月は雅也に暖かいハーブティーを出して
落ち着くように寄り添って話を聞いた。


「何で美月はこう教え子に密着型の教育を
施さないと気がすまんのだ?!」
卓の部屋で管を巻く亮。

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「確かに男女関係なく体当たりだけどね」
「中学生じゃないじゃん。」
「母さんの悪い癖なんだよね。いつまでも
教え子は中学生だし、生徒も母さんを見れば
中学生に戻っちまう。」

「嫌いで別れたんじゃないんだ。
でも、もう駄目だった。俺だって浅海が幸せに
なるのはうれしい。安心したからさ。
でも。やっぱりまだ、痛いな。」
「がもちゃん、新しい彼女ってどんな人?」
雅也は先程まで一緒にいた美瑛を思い出して
口元がだらしなく緩んだ。
「そういや、彼女も中高と久田だったって。」
「あたし、教えてるかな?年下?」
「17も下。うふふ。」
「え。と。うちの息子たちの代。」
「え。偶然だな。緒形さんて子知ってるか?」
「み、美瑛?」
「そう!知ってるかあ。中学生の頃から
セクシーだった?」
「うちの長男の、元カノ。」
美月も雅也も、開いた口が中々塞がらなかった。