生理が依然として遅れている美瑛は 不安な日々を送りながらも ひとつ、胸のつかえが取れたのを感じていた。「ひとりで悩んでたんだな。ごめんよ。」 もう渉はとことんやさしかった。 「出来てたとしたら、瑛子さんや忍さんに 二人で相談して、謝ろう。お前は…
「そんな目くじらたてなくてもよくね?」 卓は渉の愚痴を聞いてやりながらも からかうのも忘れない。 渉は眉間に思いっくそシワを寄せる。 「だいたいさ。どこの家だって普通はもっと 子どもには隠れてイチャイチャするもんだろ? 俺だってやるなとは言わな…
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